ノマド・ジュンのねはんスタジオ

アートと思索の日々への回帰 ノマドとは知と信を求めてさすらう旅人 ねはんは涅槃で寝半 
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# 夢想世界:精神科病棟に広がるコロンビア
 本のなかで、小谷や理恵の夢想を借りながら筆者の思索が広がってゆく。(「摂食障害病棟」から)


 理恵が病院の庭を散歩しているとよく精神科病棟の患者に出くわす。みなゆったりした顔に見えるが・・。

 この人たちは、苦悩の果てに、自分のコントロールし切れない感情や葛藤と折り合いをつけるため、薬を使用することで、とりあえずの平和を得ている。

 すべての薬は本質的に毒の側面を持っている。人工的に体の中の何かを変える力を持っているわけだから、その毒は、食物のそれよりもいくらか強いはずである。

 また、精神病薬は、必然的に多少なりとも麻薬としての側面を持っている。好きこのんで薬剤を使う人は少ない。みな何かと引き換えに薬を使うのである。薬とは実にさまざまな付き合い方がある。

アメリカの麻薬常用者で作家でもあるウイリアム・バロウズの言葉を借りれば、麻薬の行き渡ったコロンビアでは、50年代の一時期まったく精神病者がいなかったのだそうだ。

 
バロウズ的に言えば、精神科病棟にはコロンビアが広がっている。

また次のようなこともいえる。現在でも世界中のほとんどすべての社会で精神を安定させるために薬物が使用されている。欧米型の社会もその例外ではない。

 そして、日本もその中に含まれる欧米型の薬剤管理、使用システムが、歴史的にみて最も優れたものなのかどうかを検証する手段は、正直なところ、見当たらない。


 世界のうち少なくとも6割(たぶんほとんど)の社会はトランスを得てこころの苦しみから抜け出すために何らかのくすり(薬草も含む)を使うシステムを持っているという。

 そのなかで現代の欧米のシステムが最も優れているのかどうか検証する手立てはない。 

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