# なぜイラン所蔵のポロック「レッドの壁画」は日本に来た?
2012.05.13 Sunday

連休中にアート巡りの目玉の一つアメリカの抽象画家「ジャクソン・ポロック」展に。
東京の国立近代美術館。
とにかくこの人の絵は最高200億円などという高額で取引される。
なぜそこまで高いのかもちろん私にはよくわからない。
個人的にはネィテイブ・アメリカンに共鳴したという初期から中期の作品を
面白く眺めた。
最盛期のいわゆる「ポーリング(絵具をキャンバスに流す)」による作品も
みなぎる迫力と緊張感はよく伝わってきた。
たぶんあれは書き始める前から意識、無意識にかかわらず
(たぶん無意識でないとうまくいかないだろう)
全体像が「見えて」いないと途中からイメージのまま広げていったのでは
うまくいかないのではないだろうか。
まあ、そんなことより気になったのは、よくイランと西側が政治的に
厳しくやり合っているこの時期にイランから最高傑作が出てきたなということ。
イラン国内で所蔵されている「インディアンレッドの地の壁画」。
ポーリング手法の最高傑作でこれがなければ展覧会の価値はもうひとつだったろう。
考えてみれば、イスラム革命以前のイランはアメリカをはじめとする西側諸国と
比較的良い状態を保っていた国で、1970年代ごろは日本にもイランから
働きに来ていた人は多く、今でも親日家が実は少なくないお国柄のようだ。
またイスラム革命以後もいわゆるイスラム原理主義的な国にはならず、
独自路線のペルシャ系の大国としての自覚も強く、本音と建前の間で
イスラムとして付き合っている面が強そうだ。
このようなことは数年前私がJICA視察団として訪れた際にも
何となく聞き及んだり感じられたりした。
今後このあたりの政情がどうなるのか依然として不透明だが、
アートもひとつのパイプとしてこの地の文物に触れ続けていきたい。
写真上下ともテヘラン市内。
上の写真は市街北方を臨み、山の向こうはカスピ海。
下の写真には英語表記もみられる。












